作品的には顔責め主軸の３部構成といった感じ。顔を叩いたりするわけではなく、紐や輪ゴムで締め付けるもの。して、顔面マッサージや紐やストッキングは序の口というか、お遊び程度。第２部は『マウス・オープナー』を着けてからが本番といった感じ。マウスオープナーを着けただけでも面白可愛い『みつき』嬢の顔を紐で締め付け歪めていく。個人的には第３部の『輪ゴム』で見るも愉快な顔にされてしまった『みつき』嬢が悶えるシーンが良かった。もし次作があるなら、責める側も女の子にしたり、某シリーズにあるような、じっくりと観賞できるシーンが欲しい。

コスプレ系(行為も含む)作品で大切なのは、『着衣エロ』である事だと思う(個人差があります)。上着を開(はだ)けさせるとか、ストッキングを脱がせるまでは良いとして、衣装を脱がせるとかコスプレ衣装を破壊する行為は、けしてコスプレ系ＡＶとは言わない。そういう点では終始『コスプレ系ＡＶ』として非常に良い作品。個人的には女優さんの表情も相まって『寝盗られ系』でわりと良い感じに楽しめた。

主演の星仲ここみは冷凍前はもちろん、 冷凍されても、まあそこそこに可愛い。 ちょっと、青い肌の妖怪な感じがするが、 濃淡や霜の部分もしっかり表現されていて、 メーキャップスタッフのプロの技が冴える。 個人的には、メイキングなどで、 青い肌で現場を歩き回る里仲も見たかった。 (本編内では流石に無理だろうし。) 『羞恥のスノードーム』は、様々なポーズで冷凍前と冷凍後の２パターンがあり、前半は普通の裸婦像的な感じなのに、徐々に恥ずかしいポーズになり、最後は『』といった感じで、 定番の家具や石化など、状態異常や 状態変化系のシリーズが好きな人なら このパートも楽しめる作品だと思う。

サイドＡは石膏像に変わっていく過程を観る内容。言葉を交わす事もなく時間を掛けて丁寧に石膏を貼り付けていく作業。完成後、その場に崩れ落ちた姿は壊れて放置された人形の様。 サイドＢは妙な生き物を観る感じ。人間の両腕が生えた赤い物体にマッサージ機を当てると、 良い声で鳴き始める。統括的に言うと、わりと特殊な性癖の人なら面白いかもしれないが、そうでない人には殆ど動きが無いので退屈に感じるかもしれない。個人的には好きだけど。

豊中アリス嬢が体を張って、マネキンに始まり、テーブル、木馬(人馬？)、便器と様々なモノに全身全霊で扮するポゼッション・プレイ。相当な忍耐力を要求されるポージングでも声を出さず身動きや瞬き１つせず、されるがままの豊中アリス嬢の女優魂が凄い。個人的には、ウォーターサーバー推し(スチール写真の表情が良い)。定番の人間便器も相変わらず顔や乳を出す穴の大きさがガバ過ぎる等の『ガワ』の造形が雑ではあるけど、一番好きなジャンルなのでまあ良し。全体的な評価としては満足。続編があるのなら、女性が女性を玩具にする話も見てみたい。

変身後も然ることながら、変身前の素朴な感じも決して悪くない容姿。目の前に現れたら間違いなく反省されられて負け犬宣言してしまいそうな、じゃなくて、リアルコスプレイベントでも人が集まりカメラを向けられるぐらいには「良い素材」。あくまでコスプレ好きな個人の感想として、後半のセックスシーンなどどうでもよくなるぐらい、着替えとコスプレ撮影(と乳揉み)パートだけで十分に満足できた。

土に植えた種から生えてきた観葉植物もとい姦用生物の女の子とエッチしたりするのが一連の流れだが、何が面白いって地面から顔を出すのではなく、それぞれ違った出かたをする(逆子は流石に笑った)。他にも(多分)水を上げたり、地面から引っこ抜いたり、手荒に扱ったために元気が無くなって萎れるなど、とにかく植物として扱っていく。個人的に好きなのは、土壌から３本の"首"が生えて並んでいるシーン。女の子を地面に埋める作品も多々あるけど、この作品ではすごく和やかな気分になる。 例によって、セックスシーンについては省略。 基本的に、育てて観賞する側が男性なので、 次は女の子同士のバージョンも期待したい。

映像編集にかなり力を入れたのか、 全体的に粗さが無く、撮影時などのメイキングが気になるぐらいには高いレベルの作品。 キチンとパーツが届き、開封する様子など 「ディアゴスなんちゃら」を細かく再現。 女の子の頭部を運ぶシーン１つとっても、映像編集にも手抜きが殆ど無く、男性の演技も自然で台詞回しなどに不自然さが無い(少なくとも、フラットな棒読みではない)。 女優さんの演技もなかなかに高く、 性格が変わるのも仕掛けとして非常に楽しい。 テーブルに首だけ置かれた女の子が、 セックスを見ているシーンなどは、 大掛かりなマジック(奇術)によくある 人体分割マジックを観て勃つような 特殊性癖を持つ人には超おすすめ。 なお、実際にハメてる(セックス)シーンは、 サンプルのものと大差無いので割愛。