このシリーズのカタログ的な作品なので，どのシーンも短めですでに汚れた状態から入るパートもある。メッシーの醍醐味は女性が汚されている過程にあると考える人は購入してがっかりするかも知れないが，カタログ（サンプル動画）に過ぎないと考えて，シリーズの単品を購入する参考にはなるだろう。素材や被覆度，汚され具合はさすがである。

全部で3パートに分かれているが，最初のパートは銀粉に塗られた女優が縛られて吊され，浣腸（透明な液体）を噴出するシーン。しかし，ディスコの照明のような中で撮影され，さらに余計な映像効果が加えられているために見づらく，不愉快。二人目は金粉に塗ってポーズを取り，これまた透明な液体を噴出する。しかし，肝心の噴出シーンがフレームに入っていなかったり，やはり余計な編集（リズミカルな繰り返しなど）が入っている。ここまでが尺的には4割で，残りの6割は見た目がイマイチな女性が薄暗いベッドの上でお互いに銀粉を塗り合ってソフトなレズプレイをするといったもので，タイトルの「前進金箔！浣腸で大噴射」の要素は全くない。フェチを全く理解していない，独りよがりの監督によって制作された映像（作品ですらない）である。購入してこれほど後悔したメッシー・浣腸作品は初めてである。

生卵まみれ，クリームまみれ，絵の具まみれで，手マン，フェラ，セックスが行われるので，ちょっと変わった性行為に関心がある人にウエットアンドメッシーの入門的な意味を込めて見て欲しい作品。新たな志向に目覚めるかも……。絵の具まみれでセックスするシーンは，おま○こに絵の具が入っちゃうけど大丈夫なのか，と心配にすらなる。

食材メッシーが中心で，アイテムの量がそれほど多くないので，ライトなメッシーファン，あるいは入門者向けの作品だと言える。ギャグボールを加えた女優に牛乳水鉄砲＋頭上生卵のセクション，納豆まみれ（ひとパックだけなので量は多くない）のセクションが特筆すべきシーンか。頭の先からつま先までを覆ってしまうようなシーンはないので，ディープなファンにはお勧めできない。個人的にはもっと大量の納豆に全身まみれてくれると嬉しかった。

収録されている内容は「全裸の女性が全身を紙粘土で覆われるセクション」「大きな水槽の中に女性が頭から浸かり，紙おむつの中身を投入されるセクション」「着衣の女性にチョコレートシロップをぶっかけ，パンティのみになったところで生卵，ケチャップ，マヨネーズとぶっかけるセクション」「女性にローションをぶっかけた後，白色絵の具を追加でぶっかけるセクション」「白色絵の具の混じったローションまみれになった後，様々な色の絵の具を顔面にかけられるセクション」である。どのセクションも特に会話のないまま，淡々と女性が汚されていく。顔も無表情で，楽しんでいる様子も，嫌がっている様子もない。好みの問題だが，ノリノリで汚れるか，イヤイヤ汚れるかのどちらかにした方が，（好みの人には）より興奮できる作品になったのではないかと思う。

ウエットアンドメッシー作品のあり方には「男性と一緒に汚れる（セックスする）」「女性だけが楽しそうに汚れる」「女性がいやいや汚れる」など，いろいろなスタイルがあるが，この作品に登場する女性はおしなべて無反応だ。パンティや体操服の中にマヨネーズを流し込まれても，顔面に生卵をぶっかけられても，基本的に女優は無表情。逆に，女優の感じる気持ち悪さを想像して，心の中でどれだけ嫌な気分なんだろうかと想像できる人は興奮できると思う。また，美しいものを汚してダメにしたいという一種の破壊願望のある人にも適している。ただ，汚す食材やペンキの量は常軌を逸しているので，私は基本的に嫌がる女性の姿が好きなのだが，「こんな風に女性を汚していいのだろうか」という背徳感に裏打ちされた興奮を感じることができた。

ウェットアンドメッシーのカテゴリに入ってはいるが，メッシー的要素は，色水（絵の具の混じった水）を純白のパンティとシャツの上からぶっかける程度。濡れた女性の姿や，皮膚にぴったりと張り付き，皮膚が透けて見えることに興奮を感じる人には適当な作品だと思う。着替え姿が隠し撮り風に収録されているのも面白い。

プレイ内容は，基本的にフード系のウェットアンドメッシーに忠実だが，ローションまみれで手マンされる場面と，ローションまみれで○されるシーンがあるのが特徴的。個人的にはローションは「ローションもの」というカテゴリーがあるので，この作品には「ウェットアンドメッシー」に集中して欲しかった。評価できるのは二人に共通して使われる食材，生卵。女優の体をぬらぬらと覆い，視覚的ないやらしさを誘う。しかし，薄いキャミソールの上から汚すだけで，パンティの中へ流し込んだり，顔を汚したり，ということはない。 個人的にはかわいそうな女性の姿に興奮を覚えるので，女優が淡々と汚されていくこの作品では少々消化不良だった。また，男優がやや個性的で，わざとらしい言葉を女優にかけたりするのがうっとうしく残念だった。

最初の20分はほぼエロのない安っぽいドラマ。その後，女優のオナニーシーン（パンティのみ着用）へと展開する。女優のスタイルやルックスは普通。ただし，あえぎ声が少し単調なのが残念だ。 粘着（透明の粘着液）にまみれるシーンは40分以上あって，とりもちの粘着力もなかなかのもの。ローションと違い，女優にしつこくまとわりつく様子が興奮を掻き立てる。女優の胸や腕の肉が粘着液に引っ張られる様子，髪の毛にもくっついてしまう様子は見る価値があると思う。 また，糸を引く粘着液と女性の裸体という視覚的刺激だけでも興奮できるが，粘着液が皮膚にまとわりつく感覚を想像し，また，撮影後の始末（体から粘着液を落とす作業）の大変さを想像しながら見ると，よりこの作品を味わえる。 かわいそうな女性の姿が好きな人にぜひ見て欲しい作品である。某お笑い番組の粘着地獄にかわいい女性が落ちたら……そんな夢を少しばかり叶えてくれた。