篠田さんに恋をした。 本作でまず印象に残るのは、出演者全員に共通する美容部員らしい清潔感と統一感である。髪型のきっちりとした佇まい、白を基調としたノースリーブに添えられたスカーフ、控えめながらも色っぽい化粧。いずれも「接客のプロ」たる美容部員の雰囲気を漂わせ、その上でそれぞれの個性が前半でしっかりと描かれている。 中でも四人目の篠田さんは群を抜いて素晴らしい。硬質な髪型に柔らかな微笑みを添え、話す仕草は上品でありながら艶やかで親しみやすい。清楚さと艶めかしさが同居し、古風でありながらモダンでもある。まさに美容部員に対して求めるものである。 気になったのは、出演男性のちんかすが溜まっている申告である。清楚さを汚す趣旨かもしれないが必然性は乏しく、出演者によっては興醒めな反応がある。篠田さんはその点は男性を傷つけない配慮が感じられ、やはり理想である。 一方で演出の進行には省略がなく、服が少しずつ脱がされる過程とともに盛り上がりが積み重なっていく。美容部員らしい清潔感を基調に、篠田さんが特別な輝きを放つ作品であった。
全体を通じて編集は粗く、パンツはどのように脱がされるのか、胸はどのように晒されるのか――そうした肝心の過程が省かれている。昂りの筋道が欠け、場面は唐突に切り替わるばかりだ。 胸のサイズは皆ほぼ同じで、この大きさが好みなら楽しめるだろう。ただし流れは単調で、女の子ごとの細やかな反応を拾う以外に変化は乏しい。 出演する女性たちは、たしかに可愛い。だが人数を重ねた分、一本の物語としての脈絡は薄れ、場面が点在するだけの印象を残す。とりわけ「貧乳」を売りにしているはずなのに、胸を出す瞬間にじらしも溜めもなく、ただ見せて終わる。そのため、官能の輪郭は曖昧に滲み、真の興奮へはなかなか至らない。