何を持ってエロいのかは人それぞれであろうが、リアリティの面では絶対的な評価基準があると言えるだろう。数多あるピーターズのオナニージャンルは、「漫喫・ビデボ○撮物」に限ったとしてもいくつかのシリーズに分けられるが、本作はとりわけリアリティ重視の傾向にある。そう感じるのは、微かな吐息にまで抑制されたあえぎ声や、最後まで脱ぎきらない衣服や、分かり難い程控えめな絶頂の瞬間であったりする。名作「深夜激イキ~」の対極にあると言っても良いだろう。これにエロスを感じる向きもあろうから、そこは評価対象から外すとしても、問題なのは編集面。カットのタイミングとアングルが良くないのだ。オナる前後はダラダラ見せるのに、オナニーの最中に中抜き(唐突にアングル切り替えのないカット)が入るのは興醒めでしかない。エクスタシーの要件として「連続する持続的な高まり」が重要なのだが、どれもない。ただし、モデルの質が高目で揃っている点は評価できる。
少し吊り目勝ちで口角の下がったアヒル口を持つ有村千佳似の美咲は、凡そ人生の各シーンであらゆるカーストの頂点に立ってきたに違いない。それが安っぽいスケスケセーラー服を着せられて、写真撮影からSEXへ流れてゆく話。「女は愛嬌」とよく言われるが、お高く近寄り難いキツメの顔立ちは、柔かい笑顔のコントラストを一層際立たせる働きをしている。それが恍惚の表情に変わっていけば満点だが、男優の淫語リピートアフターミーがそれを阻害する。棒読みで義務的に吐き出される隠語に魅力などない。せっかく良い声をしているのだから鳴かせるだけでよかったろう。一番の誤算は買ってから気付いたLD画質なのだが、画質が悪く不鮮明な分、ギリギリまで修正がかからないので痛し痒しだったりする。
眼鏡の似合う丸顔に、スラリとした手足の長い身体。このアンバランスなギャップが魅力的な妃月るい。幼げな顔立ちの上にどこか表情にもあどけなさが残る演技が素晴らしい。特筆すべきは、エクスタシーへ到るまでの没頭加減である。子宮からの痺れるような快感の波に、全神経を研ぎ澄ませて没入しているのが分かる。視界が狭まり、ジンジンと徐々に麻痺していくような感覚を上手く表現しているのだ。そうだからこそ、絶頂の腰浮きに説得力が出てくる。本気か、演技かはこの際問題ではない。精子を受け止める準備が出来ていることを男に伝えるシグナルが出ているということ、これに興奮しなきゃウソだ。
監督お得意の「広角を多用した三角構図」で尻に迫っているのが美しい。とりわけ、顔面騎乗のアナル舐められシーンは、ある種のオブジェといった趣を醸し出している。愛くるしい顔立ちであるが、出演作の極めて少ない 「岩佐真美」が堪能できるのも良い。制服コスプレ的なものが好みなら本作を、私服が好みなら、「Tokyo Porno Days act.7」を当たるのが良いだろう。
何人かのナース姿の女がベッドメイキングする様を延々逆さ撮りするだけの作品である。そこに衣装や、身なりや立ち居振る舞い、作業内容のリアリティは皆無であって、パンティはともかくとしても、派手な髪型やノーブラであることなど、雑過ぎて、患者が病院に押し寄せるなんて事態は間違っても起こり得ない。また、一人目の水色Tバックは、ひどい修正でほとんど見えない。これではパッケージ詐欺の謗りは免れないだろう。他の修正はほとんどないだけに残念な点である。
どうやら二度目の温泉不倫旅行、とは言え、手馴れた感じはなく、シャイなハニカミ屋感満載で、どこかぎこちなさを醸し出している。つまり素人ッポさに溢れているということ。場所は京都、どこか青井いちごにも似た顔立ちがとてもよく合う。もう1作も見たくなってきた。
誰しもが、いつかどこかで見たことがあるような美人。そういった類型化された顔立ちの一つであるからこそ、不貞の裏側でフィクションとノンフィクションの境界が曖昧に見えてくるのだろう。また禄でもない妄想が捗るってものだ。行為に到るまでの過程に尺を割くのは、距離感を縮めるリアリティの演出でもあろうが、たとえそうであっても展開がなさ過ぎるように思う。段階的に距離を縮める仕掛けや行為があってもよかった。騎乗位の出来が非常に良いが、リアリティという面では逆効果でもあり痛し痒しか。
確かに、画質やメイク・ファッションは、古臭い。しかし、それを補って余りある魅力が本作には、ある。登場は2名。前半は、ケバいボディコンによる挑発であるが、衣装を何度も替えるのが良い。あくまで挑発メインで本番がないのもコンセプト的に正解だろう。後半はうってかわって、ミニスカメイド服に悪戯である。このパンティの透け具合が白眉で、括目に値する。
店舗ノーパンの2名。前半の○局の床は、一見反射しにくそうに見えるが、意外とキレイに反射するもので、期待感が高まる。ところが肝心の場面は、右下の「TRADHOUSEマーク」によってかき消されてしまう。これが偶然か意図した演出であるかは分からないが、恐らく後者であろう。トリック的場面は別にあるからだ。ただ、トラッドにしては安易だし、HD画質を要求するような引き気味の場面は歓迎できない(つづく)
ひょっとして「禁断の縄従僕 義父に愛されて」の続編的位置付けだろうか。過去に肉体関係のあった義父と娘が、分かれた後時が流れ、再会から始まる物語である。義父の立場から見れば、分かれていた間、他の男に娘をNTRていたと言えるし、娘の彼氏の立場から見れば、義父にNTRるということになる。日常のシーンが丁寧に作られていて世界観の構築が上手い。彼氏がヒモ的ダメ男としか描かれていないが、肉体関係の有無も含めて回想などでもっと掘り下げればよりNTR感が増したと思う。