男の乳首を指で刺激したり、舌でツンツンペロペロ弄ぶくらいであれば、痴女とまでいかなくとも女性優位系の作品で決まってある定番のシーンと言えるだろう。近年そのシーンを抜き出してまとめたような作品が乱発されているように見受けられる。しかし、それが蛸口での吸い付きシーンに尺をとっている作品と限れば、とたんに 数が絞られてくる。本作はその中でも優等な部類に入る。カットの尺に不満があるといえばあるが、シーン数、回数ともに吸い付き密度が高い。本当はシンクロするには3分以上、出来れば5分は1カットで吸い付いていて欲しいが、そこまでの作品はまだ出会えていない。地味で単調なシーンとなるのを避けたいのだろうが、1カットは短く、アングルが変わる為ずっと浸っていられないのだ。ともあれ、これだけ大勢がしっかり吸付けている作品もなかなかないと思われ、乳首開発済みの諸兄においては、思わず腰が上がってしまうこと請け合いである。
男性がメスイキを体得するのに重要なファクターとしてよく挙げれるのは、何と言ってもアナル、つまり前立腺の開発だろう。しかし、同時に行っておきたいのは乳首の開発である。これがあるのとないのとでは後の応用範囲がまるで異なってくるからだ。下半身への刺激なしに絶頂を迎えるには、乳首と前立腺を神経回路で強固に結ぶ必要がある。ここで大切なのは、メスイキは速効性ではないということ。それは開発段階と実践段階の双方においてである。なにが言いたいかというと、乳首イキの為には、乳首責めだけの長尺の映像が欲しいってこと。そしてこの作品がまさにソレ。全5シーンでフェラもSEXも脱衣すらなく、乳首さわりと乳首舐めと手コキだけで射精に導いている。何と言っても、乳首吸いを何度もある程度まとまった時間見られるのは控えめに言って最高である。さりげなく提示されるパンチラも非常に良いスパイスとして効いている。一部のマニア向けの尖りきったコンセプトの作品であるが、だからこそ刺さるものがある。さあ、乳首の刺激に○い痴れようじゃないか。
「樹花凜」の「七咲楓花」時代の作品である。このくらいの髪型が最もバランスがよいと思われる、“実際その辺にいそう”的尺度としては。この後、どんどんロングになってゆくが、派手な顔立ちだけにキャバ嬢的な非現実感が出てしまうのだ。画質が悪いのが悔やまれるが、この髪型の時期の作品は限られるため、ありがたく拝まなければならない。
令和の時代の今でこそ、女優のアクメ表現も研究が進み様々な在り方でそのイキっぷりを鑑賞者へ伝えてくれるが、その多様性の中にも、軸となるお手本的共通項がある。それは選抜にせよ演技にせよ、エクスタシーを鑑賞者へ伝えるのに最適な「型」があるのだろう。そのうちの一つが「痙攣イキ」であるが、本作は時代的にもその原型となる、本気の痙攣だと言えよう。快感には波があって、なにかのきっかけで高まってゆくのだが、その前に、なにも感じなくなる鈍くなる時間帯があるもので、その部分もしっかり記録されている以上、派手な痙攣部分だけを真似た演技ではないと思えるのだ。これを見ると、逆に昨今の腰を何度も突き出すだけの激しいイキ方は、冗長な演技に見えてしまう。「快感の波」の緩急を両方見られる本作こそ、最良の手本として今後も輝き続けるだろう。ただし、2007年の作品としては、修正が大きいためマイナス1とした。
何を持ってエロいのかは人それぞれであろうが、リアリティの面では絶対的な評価基準があると言えるだろう。数多あるピーターズのオナニージャンルは、「漫喫・ビデボ○撮物」に限ったとしてもいくつかのシリーズに分けられるが、本作はとりわけリアリティ重視の傾向にある。そう感じるのは、微かな吐息にまで抑制されたあえぎ声や、最後まで脱ぎきらない衣服や、分かり難い程控えめな絶頂の瞬間であったりする。名作「深夜激イキ~」の対極にあると言っても良いだろう。これにエロスを感じる向きもあろうから、そこは評価対象から外すとしても、問題なのは編集面。カットのタイミングとアングルが良くないのだ。オナる前後はダラダラ見せるのに、オナニーの最中に中抜き(唐突にアングル切り替えのないカット)が入るのは興醒めでしかない。エクスタシーの要件として「連続する持続的な高まり」が重要なのだが、どれもない。ただし、モデルの質が高目で揃っている点は評価できる。
少し吊り目勝ちで口角の下がったアヒル口を持つ有村千佳似の美咲は、凡そ人生の各シーンであらゆるカーストの頂点に立ってきたに違いない。それが安っぽいスケスケセーラー服を着せられて、写真撮影からSEXへ流れてゆく話。「女は愛嬌」とよく言われるが、お高く近寄り難いキツメの顔立ちは、柔かい笑顔のコントラストを一層際立たせる働きをしている。それが恍惚の表情に変わっていけば満点だが、男優の淫語リピートアフターミーがそれを阻害する。棒読みで義務的に吐き出される隠語に魅力などない。せっかく良い声をしているのだから鳴かせるだけでよかったろう。一番の誤算は買ってから気付いたLD画質なのだが、画質が悪く不鮮明な分、ギリギリまで修正がかからないので痛し痒しだったりする。
眼鏡の似合う丸顔に、スラリとした手足の長い身体。このアンバランスなギャップが魅力的な妃月るい。幼げな顔立ちの上にどこか表情にもあどけなさが残る演技が素晴らしい。特筆すべきは、エクスタシーへ到るまでの没頭加減である。子宮からの痺れるような快感の波に、全神経を研ぎ澄ませて没入しているのが分かる。視界が狭まり、ジンジンと徐々に麻痺していくような感覚を上手く表現しているのだ。そうだからこそ、絶頂の腰浮きに説得力が出てくる。本気か、演技かはこの際問題ではない。精子を受け止める準備が出来ていることを男に伝えるシグナルが出ているということ、これに興奮しなきゃウソだ。
監督お得意の「広角を多用した三角構図」で尻に迫っているのが美しい。とりわけ、顔面騎乗のアナル舐められシーンは、ある種のオブジェといった趣を醸し出している。愛くるしい顔立ちであるが、出演作の極めて少ない 「岩佐真美」が堪能できるのも良い。制服コスプレ的なものが好みなら本作を、私服が好みなら、「Tokyo Porno Days act.7」を当たるのが良いだろう。
何人かのナース姿の女がベッドメイキングする様を延々逆さ撮りするだけの作品である。そこに衣装や、身なりや立ち居振る舞い、作業内容のリアリティは皆無であって、パンティはともかくとしても、派手な髪型やノーブラであることなど、雑過ぎて、患者が病院に押し寄せるなんて事態は間違っても起こり得ない。また、一人目の水色Tバックは、ひどい修正でほとんど見えない。これではパッケージ詐欺の謗りは免れないだろう。他の修正はほとんどないだけに残念な点である。
どうやら二度目の温泉不倫旅行、とは言え、手馴れた感じはなく、シャイなハニカミ屋感満載で、どこかぎこちなさを醸し出している。つまり素人ッポさに溢れているということ。場所は京都、どこか青井いちごにも似た顔立ちがとてもよく合う。もう1作も見たくなってきた。